ゆらゆらとたゆたう
偽島のあれやこれをそれとかするブログです
2010
更新前だけど置いておこうね。
■ 由良木ゆら 観察日記 19日目 ~遺跡外で昼食を~
■ 由良木ゆら 観察日記 19日目 ~遺跡外で昼食を~
穏やかな昼下がり。
宿の一室。窓辺に座りて、ページをめくる。
傍らには琥珀色の液体が注がれたカップ。
緩やかに時が流れていく。
遺跡の中では慌ただしく時間が過ぎてしまう。
こんな風に読書をする余裕はほとんど無い(注.1)
多少なりとも人体の知識を得ておきたい。
やはり、観察対象のことは分かる部分はきちんと把握しておかねば。
それと、応急処置なんかができるようになっておけば、探索中役に立つこともあるだろう。
さて、探索者達が皆このように遺跡の外ではゆっくりとしているかといえばそうでもないらしい。
まず、早朝に開店と同時に食料を買い込む。
次に、装備の材料を作製する。
そして、素材とPSを握りしめ、バザーへと向かう。
とにかく時間との勝負なのだそうだ。
一足遅れて職人の手が埋まってしまえば、待つ。
ただひたすらに、腕の良い職人が現れるのを待つ。
そうして、獣の分厚い肉を切り裂く武具や、鋭い牙や爪から身を守るための防具が作られるのだ。
我々はその、戦争とまで言われる職人探しには参加しなかった。
彼女が群衆恐怖症であるということもあるのだが、正直、私もあの慌ただしさは苦手だ。
これまでは幸運なことに、遺跡の中で職人と出会い、そのご厚意で装備をそろえてはこられたが、今後はどうなることだろう。
あの、人の流れに身を投じなければならなくなるのかもしれない。
「できました」
そう呟いて、彼女がようやくテーブルから顔を上げる。
装備の素材となる材料を合成していたのだそうだ。
どれどれ。
できあがったのは、薔薇輝石とやけに柔らかい枝(注.2)
……。
おかしいだろ!?
保存食と野生動物の牙と骨とで、何故この結果になる!
錬金術師もびっくりだよ!
まあ、以前も野生動物のおにくとおにくをこねていて(注.3)、ブルートルマリンになったことがあるからまだ薔薇輝石は良しとしよう。
何、枝って。
何処に群生しているの?この植物は。
何でこんなに柔らかいの?(注.4)
何でこんなにぷにぷにしているの?(注.5)
彼女がこれを作り出す様子を観察していなかったのは、一生の不覚。
次、合成するときは目を離さないようにしたいと思う。
注.1
その上医学書はかさばって重い。正直、邪魔なだけだった。
注.2
触り心地は最高だ。
注.3
ハンバーグを作っているのかと期待してしまった。その日の夕食は『生肉の器に乗せた美味しい草と韮の炒め物』だった。
注.4
やっぱり、触り心地は最高だ。
注.5
ああ!最高だ!最高だよちくしょう!
宿の一室。窓辺に座りて、ページをめくる。
傍らには琥珀色の液体が注がれたカップ。
緩やかに時が流れていく。
遺跡の中では慌ただしく時間が過ぎてしまう。
こんな風に読書をする余裕はほとんど無い(注.1)
多少なりとも人体の知識を得ておきたい。
やはり、観察対象のことは分かる部分はきちんと把握しておかねば。
それと、応急処置なんかができるようになっておけば、探索中役に立つこともあるだろう。
さて、探索者達が皆このように遺跡の外ではゆっくりとしているかといえばそうでもないらしい。
まず、早朝に開店と同時に食料を買い込む。
次に、装備の材料を作製する。
そして、素材とPSを握りしめ、バザーへと向かう。
とにかく時間との勝負なのだそうだ。
一足遅れて職人の手が埋まってしまえば、待つ。
ただひたすらに、腕の良い職人が現れるのを待つ。
そうして、獣の分厚い肉を切り裂く武具や、鋭い牙や爪から身を守るための防具が作られるのだ。
我々はその、戦争とまで言われる職人探しには参加しなかった。
彼女が群衆恐怖症であるということもあるのだが、正直、私もあの慌ただしさは苦手だ。
これまでは幸運なことに、遺跡の中で職人と出会い、そのご厚意で装備をそろえてはこられたが、今後はどうなることだろう。
あの、人の流れに身を投じなければならなくなるのかもしれない。
「できました」
そう呟いて、彼女がようやくテーブルから顔を上げる。
装備の素材となる材料を合成していたのだそうだ。
どれどれ。
できあがったのは、薔薇輝石とやけに柔らかい枝(注.2)
……。
おかしいだろ!?
保存食と野生動物の牙と骨とで、何故この結果になる!
錬金術師もびっくりだよ!
まあ、以前も野生動物のおにくとおにくをこねていて(注.3)、ブルートルマリンになったことがあるからまだ薔薇輝石は良しとしよう。
何、枝って。
何処に群生しているの?この植物は。
何でこんなに柔らかいの?(注.4)
何でこんなにぷにぷにしているの?(注.5)
彼女がこれを作り出す様子を観察していなかったのは、一生の不覚。
次、合成するときは目を離さないようにしたいと思う。
注.1
その上医学書はかさばって重い。正直、邪魔なだけだった。
注.2
触り心地は最高だ。
注.3
ハンバーグを作っているのかと期待してしまった。その日の夕食は『生肉の器に乗せた美味しい草と韮の炒め物』だった。
注.4
やっぱり、触り心地は最高だ。
注.5
ああ!最高だ!最高だよちくしょう!
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